
オリゴ糖は腸内環境を改善することでたくさんの効果や効能が期待されています。
ただ多くの人がオリゴ糖といえばスーパーなどで販売されている粉末や液体のオリゴ糖製品ではないでしょうか?
もちろんそれでも効果は期待できますが、実はオリゴ糖は食べ物にも含まれていてたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。
オリゴ糖の効果や効能を種類別にも紹介していますので、この機会にオリゴ糖の種類と特徴を知って商品を選ぶ際の参考にしてください。
目次
オリゴ糖の特徴や効果効能について
オリゴ糖は「人の消化酵素で分解できない」ため、
小腸で分解・吸収されずに大腸にたどり着くことができるという特徴があります。
※腸内環境を改善する成分でも小腸まで、あるいは小腸で分解されて大腸に届かないという場合が多いです
そしてオリゴ糖は大腸で善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌のエサになり、悪玉菌のエサにはなりません。
ビフィズス菌は善玉菌の最大勢力で腸内環境を改善してくれますがエサであるオリゴ糖を食べることによってさらに元気になり整腸作用をもたらします。
この整腸作用はたんに便秘の改善というだけでなく色々な効果をもたらします。
カゼやインフルエンザ、胃腸炎などの感染症にかかりにくくなる
大腸菌やO-157などの細菌に対する抵抗力が高まる
花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患の症状緩和や予防に役立つ
便秘改善は体内の老廃物を出すので美容にも効果がでる
ウツの改善
などが期待されています。
関連:ビフィズス菌と乳酸菌の違い!腸内フローラを改善する善玉菌の効果的な増やし方!
糖類にはブドウ糖や果物に含まれる果糖といった単糖類があり
それ以上分類されない単糖であるためすぐにエネルギーになります。
一方オリゴ糖は単糖が2~30個程度結びついた少糖類に位置づけられ、単糖のようにすぐにエネルギーにならない代わりに分解に時間がかかるため
血糖値が上がりにくく太りにくいとされています。
またオリゴ糖はダイエットしている人にもうれしい成分です。
その理由はオリゴ糖の多くは砂糖の半分のカロリーなのでコーヒーや紅茶に砂糖を入れたりお菓子作りや料理などで砂糖の代わりにオリゴ糖を使用することで半分のカロリーで済みます。
このように健康や美容、ダイエットに効果をもたらすオリゴ糖ですが種類が色々あるので代表的なものを紹介します。
オリゴ糖の種類別の効果効能
オリゴ糖には
消化性オリゴ糖:小腸で消化・吸収される
難消化性オリゴ糖:胃・小腸で消化されず大腸まで到達
2つのタイプがあります。
ビフィズス菌は主に大腸にいるので難消化性のオリゴ糖の方が腸内環境を改善してくれます。
それではオリゴ糖の種類ごとに特徴や効果などを紹介します。
ガラクトオリゴ糖
オリゴ糖の代表的なものと言えばガラクトオリゴ糖です。
母乳や牛乳などに多く含まれていてタンパク質の吸収を助ける働きがあります。
熱や酸に強く難消化性で大腸まで届きやすいため特にビフィズス菌を元気にしてそれによって整腸作用をもたらします。
さらに脂質やコレステロールを整えたりミネラルの吸収も助けるため、大人の腸にも適したオリゴ糖といえます。
人工的にも作ることが可能で乳頭をアルカリ処理して作られます。
フラクトオリゴ糖
フラクトオリゴは自然界に存在し、難消化性でビフィズス菌を効果的に増やします。
たまねぎ、ねぎ、アスパラガス、にんにく、ごぼう大豆、はちみつなどに多く含まれています。
砂糖よりもまろやかな甘さを持っていますが体に吸収されにくいため、低カロリーの甘味料として使用されることもあります。
キシロオリゴ糖
キシロオリゴ糖も難消化性タイプのオリゴ糖で、たけのこやトウモロコシに含まれる食物繊維かを酵素が分解することでできるオリゴ糖です。
ビフィズス菌を増やす力はこれが一番優れていると言われています。
人工的に作られる場合は「キシラン」という食物繊維を原料としますが虫歯になりにくい甘味料とされるキシリトールも同じキシランを原料にします。
乳果オリゴ糖
ヨーグルトに砂糖を加えて発酵させる時に生成されるオリゴ糖。
ただし発酵ヨーグルトではオリゴ糖の量が少ないので人工的に作られる場合が多いです。
効果:整腸作用があり虫歯になりにくい。
砂糖に近い甘さがあるにも関わらず他のオリゴ糖と比べるとカロリーが低い。
難消化性なので腸まで届きますが牛乳の性質を含むため摂り過ぎるとお腹を壊す可能性があります。
イソマルトオリゴ糖
味噌、しょう油、清酒、はちみつなどコクのある甘みを持つ食品に多く含まれるオリゴ糖。
うまみがあり、熱や酸に強くて調理しやすく防腐性もあります。
効果:虫歯になりくく整腸作用はあるが消化性が高いのでほかのオリゴ糖より劣ります。
ラフィノース(ビートオリゴ糖)
てんさいから抽出する難消化性の天然のオリゴ糖。
砂糖の5分の1ほどの甘さです。
効果:整腸作用、アトピー性皮膚炎改善効果、肝機能に対する効果。
特に便秘の改善にはオリゴ糖の中でもラフィノースをすすめる医師が多いです。
ラフィノースは美容液にも使用されていて皮膚バリア機能を改善させて美肌を蘇らせる効果があります。
大豆オリゴ糖
大豆や大豆製品に多く含まれます。
天然のラフィノースと単糖のスタキオースで構成されます。
消化性が高いオリゴ糖ですが他のオリゴ糖よりも少量で善玉菌を繁殖させることができます。
大豆と同じ効果があるので心臓病、高血圧症、高脂血症など生活習慣病の予防にも効果的です。
パラチノース
ショ糖に酵素の働きが加わってできたものです。
天然にも存在し、はちみつやサトウキビなどに
含まれます。虫歯予防の甘味料として
使われます。
長期間パラチノースを摂取し続けると
●空腹時のインスリン濃度が徐々に下がる
●食後の過剰なインスリン分泌を抑える効果が
期待できます。
トレハロース
エビやキノコ類などに含まれる天然の糖です。
甘みは砂糖の45%程度でサッパリしています。
熱にも強く食品の変質を防ぐ効果もあるので多くの加工食品に使用されています。
トレハロースは化粧品にも使用されることが多く肌を乾燥から守り細胞を内側から保護する作用があります。
また内臓脂肪を減らす働きがありダイエットにも効果があると言われています。
このようにオリゴ糖といっても色々と商品がありますね。
便秘解消のためには整腸作用に効果があるオリゴ糖を選びましょう。
「ガラクトオリゴ糖」
「フラクトオリゴ糖」
「乳果オリゴ糖」
「ラフィノース」
この4種類がおすすめです。
これらのオリゴ糖は難消化性で大腸まで届きビフィズス菌を元気にさせる効果があると言われている
またダイエットしている人は難消化性でオリゴ糖の中でもカロリーが低い
「フラクトオリゴ糖」(吸収されにくい)
「乳果オリゴ糖」(カロリーが一番低い)
を選ぶようにしてください。
脂質やコレステロールを整えたいならば
「ガラクトオリゴ糖」
内臓脂肪を減らしたいならば
「トレハロース」
と目的に合わせて選ぶようにしましょう。
オリゴ糖製品の選び方と注意点
オリゴ糖はいつくかの種類があるようにオリゴ糖の製品もたくさん販売されています。
その際にオリゴ糖の種類によって効果が違うことを先程説明しましたが、それに合った製品を選ぶのはもちろん
オリゴ糖がどのくらいの割合を占めているかを確認しましょう。
商品名にオリゴ糖と書いてあっても含有量が少ない商品もあります。
またオリゴ糖以外にあまり健康に良くないと言われている食品添加物が含まれていないか確認してください。
食品添加物は全てが体に悪いわけではありませんが、オリゴ糖の製品にあまりおすすめできない添加物が入っている商品があります。
これらを考慮してオリゴ糖製品を選びましょう。
ラフィノースおすすめ商品
ラフィノースは便秘解消にとくに効果がありますが、その他にも美肌効果、肝機能の改善などの効果もあります。
またアトピー性皮膚炎に効果があるとデータもあります。
おすすめ商品は「カイテキオリゴ」で日本一売れているオリゴ糖です。
第3者検査機関で放射性物質含有量の検査を受け
基準値をクリアしている製品です。
乳果オリゴ糖おすすめ商品
乳果オリゴは難消化性で甘さは砂糖に
近いのにカロリーは一番少ないです。
(砂糖半分のカロリーです)
おすすめは「オリゴのおかげ」です。
こちらはスーパーでも販売しているところが多いです。
金額がお手頃なのもうれしいですね。
そして最近人気があるのが
「はぐくみプラス」です。
●ガラクトオリゴ糖
●キシロオリゴ糖
●ラフィノース
●フラクトオリゴ糖
●乳果オリゴ糖
5つのオリゴ糖がバランス良くされている最強のオリゴ糖です。
しかもオリゴ糖のみで他に添加物など一切含まれていないので赤ちゃんや妊婦さんにもおすすめです。
まとめ
今までヨーグルトなどの乳酸菌を摂ることで腸内環境を良くして便秘を改善するという方法がうまくいかなかった人にはオリゴ糖を積極的に摂ることで改善した人が多いです。
だからといって摂り過ぎると、お腹がゆるくなる場合がありますし、砂糖よりもカロリーが低いとはいってもゼロではないので1日大さじ1杯から2杯までにしましょう。
オリゴ糖を毎日継続的に適量を食べて健康的に美しくなりましょう!