
以前「エナジードリンク」と呼ばれるカフェインを
大量に含む清涼飲料水を大量に飲んだ男性が
中毒死したというニュースがあったのは
ご存知の方も多いと思います。
過去10年で初ということでカフェインの副作用が
あると知っていても驚いた人が多いのでは
ないでしょうか?
カフェインのを摂り過ぎるとどのような
副作用や危険があるのか?
また推奨される摂取量や致死量、
そしてカフェインが多く含まれる飲み物や
食べ物を紹介します。
目次
カフェインの効果と危険性に関して
カフェインはコーラ、コーヒー、紅茶、緑茶
チョコレートなどに含まれていて
特に今回事件に関係している「エナジードリンク」
には特に多く含まれていると言われています。
カフェインの効果や効能
カフェインは適量であれば多くの効果や効能があり
覚せい作用
脂肪燃焼
集中力アップ
片頭痛緩和の作用
筋肉疲労緩和
眠気をなくす
脳卒中の危険を減らす
などが期待されているので、
「カフェイン=悪」というわけではありません。
仕事や勉強で疲れている時に
カフェイン入りのコーヒーや紅茶などを
飲むのは眠気をなくしたり、
集中力アップにつながるなど理にかなっているのです!
カフェインの過剰摂取による悪影響や危険性
ただし過剰摂取すると
急性中毒症になる可能性が高く
●神経過敏
●興奮
●睡眠障害
●顔面紅潮
●おう吐
●頭痛
などの症状が現れることがあります。
またカフェインは心臓に作用して心拍数を上げたり
利尿作用もあるので
脱水気味なのにカフェイン飲料を摂取すると
心臓にむちを入れることになります。
特に疲れている人が大量摂取すると身体への負担が
大きくなり、
耐性ができやすく摂取量を増やしていかないと
効かなくなります。
逆に耐性ができてからカフェインを摂らなくなると
頭痛などの離脱症状も強くなります。
また多量摂取だけでなくアルコールとの併用は危険です。
そして注意しなくてはならないのは
授乳中のお母さんと妊婦さんです。
授乳中のお母さんがカフェインと摂ると
一部母乳に混ざってしまい
赤ちゃんがカフェインを摂取してしまいます。
赤ちゃんはカフェインを消化するのに
時間がかかり、
カフェインの影響によってイライラして
情緒不安定になったり、夜泣きをすることもあります。
また妊婦さんがカフェインを摂取すると母子ともに
血液中のカフェインの濃度は同じになるので
過剰摂取に注意をしなくてはなりません。
詳しくは:ルイボスティーが赤ちゃんにおすすめの理由!カフェインは妊婦や授乳中にも悪影響
カフェインの許容摂取量と致死量について
ではカフェインの摂取量に関して国内では
決まりがあるのでしょうか?
実は内閣府の食品安全委員会によると、
現在国内では食品中のカフェインの摂取許容量は
設定されていません。
WHO(世界保健機関)では1日300mgまで
カフェインの摂取を推奨していて
海外のリスク管理機関などが目安として
勧告している1日当たりの摂取量は
健康な成人で400㎎(コーヒー マグカップ3杯分)
4から6歳の子どもで45㎎(およそ350mlのコーラ一缶分)
妊婦に関してはイギリスでは200㎎、
カナダやアメリカでは300㎎です。
(コーヒー マグカップ2杯分)
ただしスウェーデンの研究では
1日100㎎以上のカフェインを摂取している場合に
流産する人が多く摂取量が増加するごとに
その率が増加したという報告もあるので
妊婦さんはなるべくカフェインを摂らないように
気をつけましょう。
おう吐や睡眠障害といった急性中毒症は
1日500mg以上を継続して摂取したり
短時間(血中濃度が半分に下がるのは3~6時間
以内)に500mg以上摂取すると
発症する可能性が高いと言われています。
致死量に関しては
血中濃度から推定される経口摂取による場合は
3,000ミリグラム(3グラム)程度です。
カフェインが含まれる食品や商品の含有量は?
では実際にカフェインが含まれる食品は
どのようなものがあるのでしょうか?
マグカップ一杯(150mℓ)のカフェインの量
コーヒー(煎り豆・ドリップ):100㎎
玉露:180mg
ココア:50mg
紅茶:30mg
ウーロン茶:30mg
緑茶(煎茶):30mg
コーラ1缶(350ml):34ml
コーラゼロ1缶:50mg
チョコレート(100g)の場合
ダークチョコレート:59mg
ミルクチョコレート:20mg
ホワイトチョコレート:5mg
ただしお茶の木から作られる緑茶、烏龍茶、紅茶など
は旨み成分テアニンが緊張を解いたり、
気持ちをリラックスさせる働きがあります。
緑茶などを飲んでも神経が高ぶらないのは、
カフェインの興奮作用をテアニンが抑制している
からと言われています。
では具体的な商品(1本分)のカフェインの含有量は
缶コーヒー
ボス・ドライブショット:166.5㎎
ワンダゼロマックスプレミアム:148㎎
栄養ドリンク
モンスターエナジー:144㎎
レッドブル:80㎎
その他のドリンク
眠眠打破:120mg
メガシャキ:100mg
ユンケル:50mg
リゲイン:50mg
ペットボトル濃い紅茶:100~170mg
※これらは1本分のカフェイン量なので
元々の量は違います。
また日本では発売していませんが
bangエナジードリンクは
1本分の内容量が473mlでそのうち
カフェインが375mgも入っているものがあります。
今は海外でしか販売していない商品を
ネットで簡単に手に入れることができるので
購入したならば必ずカフェインの量に
注意して飲んでください。
まとめ
カフェインは体に悪い成分ではなく
適量であれば健康を促進してくれるので
必要以上にカフェインを摂らないように
気をつける必要はありません。
またお茶などは比較的多めに
とっても問題ないようですが
栄養ドリンクやコーヒーの過剰摂取は
注意してください。
特に妊婦さんや授乳中のお母さんは
赤ちゃんに影響を与えることがあるので
カフェインが含まれる飲み物は特に
気をつけましょう。